「三浦がボスに聞く素朴な疑問集」vol.1
2025年02月28日
今回のお題
太っ腹!?五島税理士事務所の「U-25・若手起業家支援」顧問契約サービスの裏を探る!
こんにちは。前回のコラムでも紹介しました、若者採用枠で2023年12月に入所した、五島税理士事務所・三浦光希です。当シリーズコラムは三浦の素朴な疑問をボスの五島にぶつけていく企画になります。
1回目のテーマは、当事務所が提供する「U-25・若手起業家支援」顧問契約サービスについてです。実は、このサービス、三浦も自分の会社(Kajiba株式会社)で利用していますが、かなりの破格!? なぜこのサービスを始めたのか、具体的な内容も含めて斬り込みます!
「サービス内容が破格すぎないですか? 逆にアヤしいとなりません?」
三浦 五島さん、僕も起業家の1人として利用している立場でなんですが……、このサービス、破格すぎないですか?
五島 んっ?
三浦 「U-25若手起業家支援」のサービスですよ。月額顧問料が1万円。入力も込みで売上1000万円超えるまでは決算料もなし。年間の税理士コストは12万円プラス消費税で13万2000円。打ち合わせも用事があれば月イチくらいは対応可能。
税理士の顧問料って月額3~5万円、決算料10万円が相場ですよね。
五島 確かに標準的な税理士報酬と比べると、かなり安価ではあるよね。でも、ちゃんと裏付けはある。
三浦 利用する若者から見ても、あまりに安いと「大丈夫かな?」「アヤしくないか?」ってなりません? その裏付けと若手起業家支援を始めようと思った理由について改めて教えてください。
五島 例えば、「顧問料1万円」というと安く感じるかもしれないけど、「広告宣伝費も兼ねている」としたらどうだろう。同じ1万円でも見方が変わってくるんじゃないかな。
税理士の営業行為、広告行為にはいろんな規制があって、実質的には紹介が基本となる。ありがたいことに、これまで多くの既存のお客さんがお客さんを呼び込んでくださったけれど、従来の人脈、口コミに頼っていてはいつか限界が出てくる。
ならば“新しい島”、つまり起業したばかり、あるいは起業を考えている若者層を開拓していったらどうか。入口として彼らの懐事情に合った価格を打ち出し、かつ即時性の高いオンラインネットワークを掛け合わせていけば、今まで接触がなかった若手起業家層にリーチできるんじゃないかな、と考えたのが1つ。
「やる気のある若手経営者から刺激を受けることも多い」
五島 2つ目に、真剣にビジネスに向き合っている若手経営者に提供することで、将来的には適正な報酬への引き上げが期待できること。実際に若手経営者と話していて思うのは、彼らはまじめで上昇志向も高い。「早く儲けて、ちゃんと顧問料を払いたいです」って言ってくれたりする。
やる気のある若者を支援できるのは、こっちも刺激を受けるし、うれしいよね。だから、若手経営者なら誰でもいい、というわけではない。「お金を稼ぎたい」という意欲があるのは必須条件。2024年からスタートして、今は7社サポートしているけれど、数はある程度絞ってやりたいと思っている。
三浦 基本はオンライン、インターネット限定ということですよね。
五島 これもポイントで、オンラインで面談、あるいは代々木上原の事務所に来所していただくというスタイル。客先の訪問はしないから、効率が良く、コストを下げられている。自分自身、業務の効率や生産性には厳しいほうだけれど、その辺もデジタルネイティブで、コスパやタイパに厳しい若者の感覚に合っているんじゃないかと思う。
三浦 普段はオンライン、ガッツリ相談したい時には、時間が空いている限り、直接面談もOK、という使い分けができるのもいいですね。
「『失われた30年』を作った世代の1人として、少しでも若い世代に還元できればいい」
五島 3つ目に、これはサービスを始めてから思ったことだけど……、大人としてこれから成長しようとする若者に還元する責任があるんじゃないかな、というのも少しある。
実は若者がコスパ、タイパとか言い過ぎるのは個人的にはどうかな?と疑問なんだよね。目の前の細かい損得に固執しすぎて、長期視点で見ると結局、損をしているというのか……。
ただ、若者がコスパ・タイパに固執しがちな傾向があるとしたら、時代背景も大きい。「失われた30年」って言われるけど、右肩上がりの経済を経験していないから、常に先行き不安で小さな目先のコストも気になるのは仕方がない。
じゃあ、「失われた30年」を誰が作り出したのかっていうと、別に自分が張本人なわけじゃないけれど、やっぱり「そんな社会を作り出した世代」に属しているのは間違いない。
ならば、その世代の1人として、自分がビジネスを拡大できた分を、多少なりとも還元して、「タイパ、コスパもいいけれど、時と場合によって考えるべきだよね」というのを、背中で示すことができればいいかなという気持ちもある。
三浦 今の時代だと、40~50代位の人たちも、自分のことで精一杯という感じもありますよね。
五島 その関連でもう1つ、つけ加えるならば、ちょっとエラそうだけど、日本人の課題って「自立」だとずっと思っている。会社勤めを否定するわけじゃないけれど、今や会社員ならば安泰ということもなく、「売上先」が1つしかないリスクの方が大きいかもしれない。
そこで、自立してがんばろうとしている若者がいて、自分が応援できる余裕が少しでもあるならば、応援しない手はない。逆にゼロから自立しようとしている若者に、売上が立っていない創業時から、固定費となる月額顧問料の負荷を重く背負わせるのは、言い方は変だけれど引け目を感じてしまうよね。
三浦 前回のコラムでも、「いい人がいない」「採用がうまくいかない」を嘆く前に、「給料を始め魅力的な職場環境を整備しよう」という話がありました。それと同じで、「先出し」「先払い」の考え方なんですね。そんな余裕のある大人に自分も早くなりたいです(笑)。
「部分最適で『全部』で勝とうとせず、全体最適で『全体』で勝つという考え方が大事」
三浦 先ほどコスパの話がありましたが、若手経営者が陥りがちな間違いというか、落とし穴のようなポイントがあれば教えてください。
五島 若手経営者だけに限られることではないけれど、全部で勝ちたがること。例えば10個の事業・サービスがあると、全部で儲けていないと気がすまない。
1個1個の事業やサービスを工数管理なんかして、早々に「これはダメ」「これは切ろう」とかなってしまう傾向があるんじゃないかな。
三浦 僕もまさにその、「部分最適コスパ思考」の持ち主でした…
五島 コスパ、タイパの話にも通じるけれど、近視眼的に部分最適にとらわれて、トータルで「勝つ」「儲ける」という全体最適の概念を見落としているケースが多いように思う。
三浦 1つ1つに真面目に向き合う姿勢にはいい面もあるけれど、細かいことを気にしすぎると全体が見えなくなるということですね。
五島 今回、提供している「若手起業家支援」だって、これだけを近視眼的に見れば「合わない」となるかもしれないけれど、冒頭でも言ったように、長期的かつ全体で見れば、やる意義は大きい。
特に創業時は細かいことにこだわるよりも、まずは売上を上げていく全体の仕組みを作ることが大事。外的要因が大きく変化する中で、いかに最低ラインでも儲けを生み出せる仕組みを作るかに注力するといいんじゃないかな。
「お金をちゃんと稼ごうという気概のある若手経営者の方、お待ちしています!」
三浦 なるほど、ですね。最後にどんな若手経営者を応援したいと考えていますか。
五島 シンプルにお金をちゃんと稼ごうとしている人。稼ぐ意欲がある人をサポートできたらいいかな。こちらも若者のデジタルセンスや考え方に刺激を受ける形で、切磋琢磨しながらやっていければと思っています。
三浦 このコラムを読んで、「お金を稼ぎたい」という気概のある若手起業家の方、これから起業したいと考えている方、ぜひ当事務所を頼っていただければうれしいです! お待ちしています。
ミウラthink!
事業を通じて「社会貢献」したいと考えるならば、まず儲けることが大事。
自分自身、将来は絶対にもっと稼ぎたいですが、今は自分の会社の事業より、事務所の仕事と税理士資格取得の勉強を優先している状況です。そんな中「若手起業家支援」サービスのサポートを受けられるのは、本当にありがたいと思っています。
また、今回、話を聞いて得た気づきとして、自分もそうなんですが、若手起業家の方々の中には事業を通じて社会貢献したいと考えている人も多いのではないでしょうか。けれど、その実現のためには、やはり先に売上を上げる、稼ぐことにフォーカスすることが大事だと改めて思います。
早く自分も金銭面・精神面共に“自立”して、より若い世代に還元できるような立場を目指したい。同世代の経営者のみなさん、ぜひ一緒にがんばりましょう。