「検証」するクセをつける – 後編 –
2007年03月26日
集客にはまったく結びつかなかった…
ホームページを設立した1年後には、Yahoo!に登録もされ、アクセス数は飛躍的にアップしました。現在でも、1日あたり300ぐらいのアクセス数は維持しています。
質問も増えました。もちろんどの質問にもできるだけくわしく、親切に答えました。
しかし…。クライアントの拡大にはまったくといっていいほどつながりませんでした。しかも、ホームページの売りである家計簿診断の依頼はたった1件。もうひとつのサービスメニュー、起業家無料相談サービスもまったくといっていいほど、反応はなかった。
この結果を検証すると…。
- かけた費用は40万円以上
- 成約した法人1件
- 家計簿診断1件
- 費やした時間は膨大
- 相談メール約50件
- 更新頻度は3か月に1回ほど
さらにくわしく見ていくと…
- 1番多く見られているページは「領収書について」。2番目は「預金封鎖について」
- 質問の多くは個人事業主と思われる人、会社の経理担当。
- 経営者からの質問もあったが、首都圏以外、地方の人が多く、クライアントにはなりえなかった
- こちらの業務内容はまったく載せていなかった
- 私自身の照れやネットに対する怖さもあり、個人情報はなるべく載せないようにし、メールだけで対応するようにしていた
検証を踏まえ、新しいホームページを作る
これらの検証作業を踏まえ、昨年、このホームページを立ち上げることとなります。その際、気をつけたポイントは以下の通りです。
- ホームページに見てほしいターゲット(=起業を志している人。企業経営で悩んでいる人)を明確にするため、こちらの主張をメインに持ってくる
- Q&Aコーナーを作り、情報性をアップ。見て役立つページにする
- 顔写真を始め、サービス内容、料金など、こちらの情報を提供する
- 毎月ホームページを更新する
新しいホームページに対する検証作業は、もう少し経過時間が必要です。が、いまのところ、狙いとするターゲット層に見ていただける内容になっていると考えています。
どうでしょうか。
終わったことを振り返る作業は、なんとなく億劫なもの。しかし、人は過去からしか学ぶことはできません。日々の行動、計画を検証せずして、企業や個人の成長はありません。会社経営者以外の人にとっても、必須作業です。日々の業務(仕事)に終われるだけでなく、生活のなかで、ぜひ「過去を振り返る」時間を持つようにしてください。